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テーピングを巻いた後の“血行不良”に注意

スポーツやリハビリで、関節や筋肉を保護・サポートする目的でテーピングを使うことはよくあります。しかし、使い方を間違えると、血行不良を起こしてしまうことがあるため注意が必要です。

以下に、「なぜ血行不良が起こるのか」「どんなサインに注意するか」「適切な対処法」などを、具体的に整理して解説します。

なぜテーピングで血行不良が起こるのか

テーピングを体のある部分に巻くと、その部分が締めつけられるようになります。その圧力が強すぎたり、巻き方が不適切だったりすると、以下のようなことが起き得ます。

  • 静脈やリンパの流れが妨げられる
    血液やリンパ液はゆるやかな圧力差で流れているため、強い締めつけでその流れが滞る可能性があります。
  • 毛細血管の末端部での血液循環が低下する
    指先や足先など末端部分ほど、血液の循環が細く・弱くなりやすいため、そこでの酸素や栄養の供給が不足することがあります。
  • 組織のむくみを誘発する
    体液や老廃物を戻すリンパの流れが滞ると、むくみや腫れを引き起こすことがあります。

つまり、テーピングは“適度な支持(support)”と“圧のコントロール”が肝心であり、過度な締めつけは逆効果となることがあります。

血行不良の“サイン”:違和感や痛みは無視しないで

テーピングを巻いた後、次のようなサインが出たら “血行不良の警告” と考えた方がよいでしょう。

サイン 内容/状態 注意点
締めつけられた感じ・きつさ 巻いているところやその周辺に、圧迫感、窮屈さを感じる 「ちょっときついかな?」と思う段階で見直すべきです
違和感やしびれ・チクチクする感覚 しびれ・チクチク・ピリピリ感などが指先や皮膚に出る すぐに外す・緩める判断を
冷感・冷たさ 皮膚表面が冷たくなる、温かさが感じられなくなる 血行が滞っている可能性が高い
むくみ・腫れ 巻いた周囲や先端にむくみや腫れが出る 滞っている水分の排出が追いついていない可能性
皮膚の色・ツヤの変化 蒼白、紫色っぽさ、つや消えなど 重度の血行不良の可能性あり

特に、「本人が違和感を覚えている」時点で、それは重要な警告信号です。巻いてから時間がたってから出るサインもありますので、使用中・運動中・終了後のいずれのタイミングでも、自分の感覚を無視してはいけません。

血行不良を防ぐための工夫・対処法

サインが出る前に予防し、異常を感じたら速やかに対応することが大切です。以下は実践的なアドバイスです。

  1. 適切なテンション(力加減)で巻く
    最初から強く締めすぎず、ゆるめから始めて必要に応じて調整する。

  2. 方向・巻き方を工夫する
    血液やリンパの流れを妨げないよう、縦方向・横方向の張りを考慮する。

  3. 部分的に切れ目や切り込みを入れる
    全周を完全に覆わず、余裕部分を残すことで、血管の膨張・収縮を許容する。

  4. 時間制限を設ける
    長時間連続で巻きっぱなしにしない。適宜、外して休ませる時間を入れる。

  5. 使用後・運動後の確認
    外したあとは、皮膚の色・温度・むくみ・感覚をチェックして異常がないか確認する。

  6. 異常を感じたらすぐに対応
    異変があれば直ちにテープを緩めるか外す。必要であれば冷温療法やマッサージで血流促進を図る。

テーピングを巻いた後、仕上がりを確認しましょう。
正しく巻けているかを確認し、ひどいシワやたるみ、すきまが出来ているようであれば巻きなおしましょう。

まとめ

テーピングは関節や筋肉のサポートに役立ちますが、巻き方を誤ると血行不良を引き起こす危険があります。

締めつけ感やしびれ、冷たさ、むくみ、皮膚の色の変化などは血流が滞っているサインです。こうした症状が出た場合は、すぐにテープを緩めるか外すことが大切です。

予防のためには、適切な力加減で巻き、余裕を持たせる工夫をし、長時間の使用を避けることが必要です。

使用後には皮膚の状態を確認し、違和感を感じたら無理をせず調整することが、安全にテーピングを活用するポイントです。

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